6種類のLOVEパワーについて
LOVEパワーについてちょっと書きます。
LOVEパワーにも、色々あります。
恋愛
親子愛
兄弟愛
親愛
友情・・・などなど
私たちは、相手の様々な部分(本質、特性、行動、状況、環境など)が魅力となり、その魅力に惹きつけられ、異性(同性)を好きになります。
そして、人間にしかない特有の恋愛感情を抱き、喜びや幸福感を生み出します。
また反対に嫉妬や苦しい悲しみや葛藤も生み出していきます。
これが、恋愛という関係を客観的に見たものです。
さらに・・・恋愛とは。
相手に対する感情や欲求のあり方
お互いが相手に望み期待する事柄
継続的な恋愛関係なのか?
刹那的な恋愛関係なのか?
などなど複数の視点から、幾つかのタイプに分類出来ます。
恋愛概念の分類相手のどういった特性・要素(容姿外見・才能能力・人格性格・態度発言)に好意を抱くのか?
肉体的な快楽に重点を置いた関係なのか?
精神的な満足に重点を置いた関係なのか?
など・・・。
『対人魅力・性愛欲求・友情と愛情の違い』に基準を置いた分類が多いのですが。
それだけでは、恋愛という複雑で互いがいないと成立しない、相互的な関係性を十分に理解できるとは言えません。
更に恋愛とは?を考えるには。
利己主義と利他主義
恋愛関係の持続期間
恋愛関係の目的や意義
自己と相手の相互的なやり取り』なども考えていきます。
エゴ的な欲望や自己中心的な思いなのか?
献身的な好意や態度を示し利他主義に基づく愛情によって結ばれたのか?
排他的で独占的な異性への欲求(執着)なのか?(同性にもある)
友好的で連帯的な異性への欲求なのか?(同性にもある)
恋愛の形態・内容を上記のように多方面から見ていくと、大きく分けて6種類に分類する事が出来ます。
これは、社会心理学です。
①《エロス》(情熱的な恋愛)
相手に自分の理想的な特性・特質を見出して、惚れ込む情熱的でロマンティックな恋愛の形。
多くの恋愛はこのエロスになります。
エロスは精神分析的に考えると“リビドー(性的衝動)”が文学的で耽美的な異性愛の方向へと転化されたものであり、相手と性的関係を持ちたいという性愛欲求の形態をとって顕在化します。
エロスは、恋人との性的快楽の共有、独占という排他性の特徴がある。
二人だけの恍惚とした幻想的な世界観があり、ロマンティックな感情表現の交換が多く行われます。
②《ストロゲー》(友愛的な恋愛)
親密で温かな友人関係が穏やかにゆっくりと発展して、恋愛関係となったものです。
あるいは、友情的な雰囲気が性愛的な雰囲気よりも強い恋愛関係で、親しみやすさや安心感が前面に出ている事が特徴。
燃え盛るような!!!!
官能的な愛情表現はほとんどなく。
酔いしれるような、激しい性的興奮もなく、一緒にいて安心!
親近感、信頼感がある関係です。
長い年月を経るとこうなるケースが多い。
『激しく燃えるエロス』から『穏やかに継続するストロゲー』へと通常は、自然に移行していくのが正常です。
キリスト教的な恋愛観では、ストロゲーは親子関係の愛情とされ、フィリアが友愛関係とされることもあります。フィリアは、“philosophy(哲学=知を愛する学問)”のフィロ(philo)が“愛する”という意味を持つように、本来、理想的な対象・事物を愛するという意味です。
③《ルーダス》(遊戯的な恋愛)
刹那的な快楽・興奮や一時的な刺激・陶酔などを得ることを目的としたゲーム感覚の遊戯的な恋愛がルーダスです。
相手と継続的に親密な関係を維持しようという意図はありません。
独占欲求や執着心はなく、不特定多数の相手と同時に恋愛関係を持てます。
より多くの快楽や喜びをどれだけ相手から引き出せるか?という利己的なゲーム的恋愛で、相手の幸福や楽しみの為に自分が何かを犠牲にする事もなく、相手に依存したり執着しない代わりに、相手からの依存や執着も受け付けません。
一定の距離感を保って割り切り、刺激的関係を持つ。
これが、ルーダスの恋愛です。
④《マニア》(狂信的な恋愛)
エロスの相互的な独占欲求で、熱狂的で支配的な恋愛関係がマニアです。
“mania”は、精神障害の分類で、躁うつ病(双極性障害)の『躁状態』の意味。
異常に気分がハイになって、精神活動が活発になり過ぎる状態です。
恋愛関係のマニアは、狂信的に相手に惚れ込み、非現実的になり、相手の気持ちや考えを無視してでも自分の思い通りに独占しようとする、愛で。
激烈な性衝動であり恋愛欲求です。
相手に対する過度に高ぶった恋愛感情をコントロールする事が出来なくて、強烈な嫉妬心に苦しみ、絶望的な悲哀や極度の落胆を繰り返します。
そして、相手に拒絶された時に、ストーカー化する。
あんなに好きだったのに、愛していたのにも関わらず・・・。
叶わないとなると、逆恨みし、攻撃したりする。
行き過ぎた過度のマニアが恒常的に見られる場合には、精神病理学の病態水準で言う『境界性人格障害(ボーダーライン)』の可能性がある。
異性だけでなく、同性にも生じる感情である。
⑤《プラグマ》(実利的な恋愛)
プラグマの恋愛とは、物事の価値を有用性や効率性で判断する。
“プラグマティズム(実利主義)”に根ざした恋愛関係で、プラグマでは、相手と交際し関係を持つ事によって『利益や快楽』が得られるか否かという損得勘定・功利判断の元、恋愛の相手を選びます。
一般的に功利主義的判断を前提とし、プラグマは、精神的な結びつきを重視する恋愛関係よりも物理的な生活を重視する結婚関係です。
プラグマでは、恋愛・結婚の対象を選択する場合に、相手自身に備わる身体的魅力・精神的魅力よりも、社会的要因として有利に働く経済力・将来性・社会的地位や名誉が重視されます。
⑥《アガペー》(博愛主義に根ざす利他的な恋愛)
アガペーは、キリスト教における“神の無償の愛”のこと。
人間の利己的な愛”であるエロスと対照的で対立的な愛の形です。
エロスが、理想的なイデアとしての異性を恋慕して、『自分の好きな相手を選択する自己充足的な愛』であるとすると。
アガペーは、愛情や優しさを求める全ての人間へ捧げられる無条件の愛。
『自分の選好(好き嫌い)や功利(損得)を考えず。
相手を主観的理由によって選ばない。
他者充足的な愛です。
これは、旧約聖書に書かれている、神の愛です。
新約聖書にある、キリストの自己犠牲的な博愛の形。
なので、恋愛によって快楽や幸福を得たいと思っている人間には・・・。
とうてい、実現不可能な理想的な愛の形というわけ。
また、アガペーの『無償の無条件の愛・無差別の自己犠牲的な愛』から見ると
特定の相手を好きになる人間の恋愛関係は全てアガペーには該当しません。
なので、もう少しゆる~い視点から見てみると・・・。
自分中心ではない利他的な恋愛関係
自己犠牲を厭わない献身的で純粋な恋愛関係
はまぁアガペーかな?という感じです。
っと恋愛の階層を書いてみましたが、
それぞれ、微妙に多かれ少なかれ感じたことがある感情なのではないでしょうか?
この階層を知ることで、
今の自分が、その恋愛において、どの感情の段階にいるのか?
また、期待とのギャップはどれぐらいあるのか?
が判断できると思います。
さぁ?あなたは、どの恋愛をしていますか?
また、どれを求めていますか?
LOVEパワーを正しく使方法を別回でお話します。
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