③ アーセニカム/Ars(6つの気質)
ホメオパシーには6つの気質があります。
根本体質や気質を理解すると、短所を受け入れ、長所をより伸ばすことが出来る手助けとなります。
理解できない部分が、生まれ持った特徴であるのであれば、不安や心配にはならず、持って生まれた特徴であるということが分かり、ありのままを受け入れることが出来る様になるでしょう。
③ アーセニカム/Ars 砒素(鉱物)
とても神経質で怖がりという特徴を持つ気質です。
潔癖な部分があり人に対して要求が高く、批判的で欠点を見つけ直ぐに批判をします。
魅力がありいつも、とても張り詰めていて繊細かつ綺麗なきめ細かな肌や細い髪を持っています。とてもデリケートに見えます。
変ったもの知らないものを、直ぐに恐れ、一人で家に居ることを怖がり、一人で出かけることも、暗闇も恐れます。
鮮明な想像力があり、夜を恐れ、夜中に怖くて目を覚まします。
布団から飛び起きたり、相手をしてくれる誰かが居ないか家中を探し回ったりします。
いつも酷い出来事が自分に起こるのではないかと思い根拠のない恐怖感を持っています。
夜中に目を覚ました時は話し相手がいて、なだめられると落ち着き、また眠りにつくことができます。親からのなだめが一番彼らを安心させ落ち着くことが出来ます。
顔色は色々ですが、どちらかというと少し青白く興奮すると赤くなります。顔色は悪くありません。紅潮すると頭が熱くなり、興奮や尽力で手足は冷たくなります。疲れているにもかかわらず、デリケートな為、心配から動かずには要られません。
いつも落ち着きがなく、何かをしています。ただ座っているということはなく、神経質になっている時は、一番に母のところへ行き、しばらくすると父に行きまたしばらくすると、違う対象を見つけて慰めを求めてさまよいますが、結果、母のところに戻り、また慰めを求めて次から次へと、落ち着きなく、放浪を繰り返します。活発にこれを繰り返すがゆえに疲れ果てます。
神経質に怖がっている時は病気になるのではないかと思い、誰かがそばに居て欲しいと思います。愛を欲しているのではなく、ただ怖いのです。
とても神経質で非常に綺麗好きです。整理整頓をせずにはおれず、自分のものは特に、綺麗な状態で保とうとします。女であればあるほどそれを強く思い、男であっても、片付けて綺麗に保ちたいというその傾向に苦悩するというところがあります。
壊れたことに苦悩するのではなく、散らかっていることに我慢が出来ません。
自分に、こびりつくような何かをこぼしてベタベタになると酷く動揺します。その訳は、苦悩の理由には比例しません。
寒さに弱く風邪を引きやすいという傾向があります。それも特に、寒さに曝された後に引く傾向が強く、典型的といっても良いでしょう。
風邪の特徴として、急性の鼻風邪から始まり、水のような鼻水を流し、激しいくしゃみを繰り返し、直ぐに胸部の疾患に変っていきます。24時間以内に急性の鼻水が、直ぐに気管支炎に移行し、移行するまでの間に声が嗄れてしまいます。
Arsの喘息発作は典型的で、締め付けられるような、乾いた痙攣性の発作が起きます。気管が狭まり、気管支拡張剤を使用しなければならないほどの、苦しい発作です。そこには、急性の恐怖感が伴い、恐怖感で我を忘れてしまうことから悪化していきます。
発作は、13時から15時ごろ、または早朝、午前0時以降に起こる特徴があります。
寒さに曝された後に急性の呼吸器、消化器の発作が起こります。
消化不良を起こしやすく、水っぽい果物やメロン、苺、スイカのような水分の多い果物で胃炎を起こし下痢をします。
とても寒がりで、胸部疾患や一般症状の場合には喉が渇いて冷たい飲み物を欲しますが、少量をチビチビと飲み、胃腸が悪い時には余計に悪化させる傾向を持っています。
急性の胃炎の痛みは、暖めることで好転し楽になります。温かい飲み物や外からの熱や温により楽になるという時はArsを忘れてはなりません。
デリケートなゆえに、子どもは急激に悪化するということがポイントです。
急性の下痢が伴うさまざまな症状がある時などは、2・3時間のうちに倒れてしまうようなこともあります。前の日はとても元気だったのに、さっきまでは何でもなかったのに、あっという間に寝込んでしまったり、一日中吐いていたり、下痢をしたりと激しいです。ですが、驚くほどArsによく反応し、レメディを摂った直後にはケロッと何ごともなかったかのように、早く回復します。
すべてに対して過敏で、接触や音、興奮などさまざまなことに敏感です。臭いには、特に敏感で吐き気を催すほど過剰に反応します。
音には非常に落ち着きがなくなりソワソワし、いつも緊張していて、神経質になると興奮し悪夢を見ます。緊張に弱く何かに強いられると夜、舞踏病になり、さまよったりします。
優しく扱われないと、定期的な頭痛を起こし、その頭痛は鬱血性で音や光、何らかの妨害に耐えられないほど痛みます。
頭痛は鬱血性の為出来るだけ頭を冷やしたがります。ここには矛盾が生じていて、Arsはいつも矛盾が伴うという特徴もあります。
病気の時の体は冷たく汗ばみ湿っています。右側に特徴が強く出ます。
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